アートがもっと身近になればという話

前々から思っていたことなんですが、日本にはアートが足りないと思うんです。これだけでは、は?って感じかも知れませんが、ぼくは圧倒的に足りないと感じでます。

 

最初にこの考えが浮かんだのは、テレビなどで世界の都市が紹介される中で、「パリ、ロンドン、ニューヨーク、、、」と紹介されていきついに東京の写真が出されるときに「これが日本が世界に誇る街なの?」って思ったんです。見渡す限りビルと人の群れでその群れをカオスを売りにしているような感じがしました。

 

これのどこが美しいんだろう。と思ったんです。そして「ここを歩く人たちは歩くこと自体に楽しみを感じているのか?」とも。そうやって考えていく中でたどり着いたのが”アートが足りない”ってことです。

 

ここでぼくが言う”アート”は”遊び心”だったり、”ゆとり”だったり、もっと言えば”人間味”です。人生を楽しめるモノ。それがアートだと思っています。

 

アートのある町並み

ぼくがホイアンの街に行ったときです。「あぁ、これはとてもいい街だなぁ」と思いました。ホイアンの街は世界遺産都市です。街並みが世界遺産なんです。そこら中に色とりどりのランタンがぶらさがり、暖かい光を与えてくれる。夜になれば町は赤、水色、ピンク、黄緑といろんな色で彩られる。そして、町の中には絵のギャラリーもたくさんある。これがアートな街です。こういう町に住むと心が潤うんだろうと思いました。

ちなみにこんな感じです。

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さっき言ったように、日本にはアートな部分が足りてないです。べつに「もっと美術館に行け!」とは言いませんが、もう少し歩くということを楽しんでみても良いのではないかと思うんです。そして、歩くことを楽しめる町並みになってもいいんじゃないかと。

 

例えば、「仕事がいやだなぁ」とか「なんかうまくいかないなぁ」っていうときに下を見て落ち込んでる。そんなときに街が道路がアートで彩られていたら、関心が外に向くじゃないですか。人はそんなちょっとしたことで救われるものです。その一瞬かもしれないですけどね。

 

さらに言えば、日常自体を一段上に持って行ってくれると思います。整然としている町並みよりすこし遊び心がある華やかな町の方が一日を楽しくはじめられる。そう思いませんか?

 

アートがもたらすもの

アートは心にゆとりを与えてくれます。そして、日常に楽しさも与えてくれる。あなたの生活の中にアートな部分はありますか?こんなことをきくと「アートってなに?」っておもうかもしれませんが、そんな難しく考える必要はないですよ。

 

アートは何か心が動くものです。知らないうちに体が反応しているものです。例えば、3歳の子がお父さんやお母さんの似顔絵を描く。そして、お父さんやお母さんがその絵に感動したり喜びを感じたなら、それは立派なアートじゃないですか。

 

そういう心の動きをアートは教えてくれます。じぶんが何に興味があり、どれほどそれが大事なのか。そして、自分の心は感受性はまだここにあるという感覚もです。

 

たぶん、日本の風景にアートな部分が少なく感じるのは、日本人自体にアートへの関心が少ないからです。そして、心が動かされるような景色は日々の中にたくさんあります。夕焼けとか日光を浴びる木とか、いくらでも。

 

 

今日は少しだけいつもより周りを見渡してみるのも楽しいんじゃないですか?

 

 

ほな、さいなら