画家のぼくが絵の上達の仕方を教えよう。

こんなにブログを書いているぼくですが、もとはと言えば画家なわけで、絵を描くのが好きなわけです。そしてある程度うまいわけです。これだけ絵を描いて、人に見せたりしていると「なんでそんなにうまいの?」とか「遺伝とか?」と聞かれることがあります。まぁまず言えるのは遺伝ではないです。まったく。両親が絵を描いてる所なんて数回しか見たことないです。だからあなたも上達できます。

 

これだけ絵を描いていると絵を教えてと言われるんです。ということで今回は絵を上達させる具体的な方法を書いていこうと思っています。

 

 

絵を描いている最中が楽しい

よく絵を描きたくなってから描くみたいな人が居ると思うんですが、あれは間違いです。もちろんそういうときもあるんですが、大体は描き始めてから気づけば夢中になっているという感じです。そのときの感じはフロー状態なので、楽しいという感情すら感じていないときが多いです。

 

とにかく言いたいのは、まず描き始めようということです。絵を描く楽しみは描き始めないと生まれないです。そして上達には楽しむことが1番です。けどこれでは具体的じゃないですね。これは前提条件に近いです。

 

ぼくがうまくなった理由も絵を描くことが好きだからです。好きだから続けられましたし、続ける気なんてこれっぽっちもなかったです。続けようとするんじゃなく楽しいと感じることが続けるコツです。

 

では、具体的にどういう風にすれば良いか描いていきますね。

 

好きなものを描く

いろんな人に教えてと言われるときにぼくは「何をかきたいの?」と言います。いきなり想像で描こうとする人がいますが無理です。あれは何度も見て描いたことがあって、それを描くために細部まで観察した結果、頭の中に細部までより具体的に残っているわけです。

 

だから描きたいものを決めましょう。描きたいものはできるだけ好きな物がいいと思います。何でもいいです。アニメのキャラクターでも動物でも。ただできるだけ一つのものがいいです。つまり、風景とかはやめた方がいいと言うことです。最初は細部に気を払う練習みたいなものなのでできるだけ注意を向けやすい物がいいんです。だから一つ物もがいいです。

 

好きな物がいいと言った理由は、好きな物だからこそ細部までこだわれるからです。そして絵を描くことを楽しめるからです。細部までこだわることで絵は上達していくんです。だから1番好きな物を選んでみてください。実物はなくても大丈夫です。ケータイで調べたっていいです。

 

同じ物を2回描く

今描いていたものが描き終わったらもう一度描いてみてください。時間を空けてから描いても良いです。そんなに気張ってやるものでもないので。とにかくうまくなりたいのであればもう一度同じ物を描いてください。そうすることで前より早く書くことができてることがわかると思います。まずはそこに自信を持ってもらえば良いです。それが一度描くと言うことの効果なんです。

 

同じものを2回描くことでさっきは気づけなかった部分に注意を向けられると思います。そしてそのものを描くちょっとしたコツみたいなものを得られるようになると思います。

 

そして描き終わったら一枚目と見比べてみてください。きっとうまくなってると思います。上達するとは地味でしょう。でもそういうものなんです。たぶん基本的に物事はこんな感じで地道なんですよ。だからこそ最初に楽しむと言うことが大事になってくるんです。

 

本当は2回なんかではなく何回も描いてほしいんです。何回も描くことで身体が覚えますから。

 

同じ物を違う角度で描く

何度か描いたら次は同じものを別角度から描いてみて下さい。アニメのキャラなら違うシーンを動物なら違う写真のものを描くという感じです。たぶん一回目と同じくらいに下手になると思います。これ当たり前なんで落ち込まないでくださいね。落ち込んだとしたら自分だけは特別だと思ってる勘違い野郎ってことです。(口が悪いw)

 

別角度で描くと言うことはそれほどに違うものを描いている感覚になると思います。そして、別角度で描くことでそのものが徐々に立体的に頭の中に記憶されていきます。こうやって情報を集めいくんです。

 

ここら辺であなたは気づいたかもしれませんが、想像して絵を描くというのは情報集めを大量にするということなんです。それができてはじめて想像で描けるようになる。そして実在しない生き物などもいろんな情報からとった一部分ってことなんです。そしてここまで来ると面白く描ける物は加速して増えると思います。

 

絵がうまくなる具体的な方法はここらまでです。次はちょっとしたコツを書こうと思います。

 

抽象→具体で描いていく

抽象→具体というのはまずは大まかに形をとらえると言うことです。絵を描くのが下手な人にはバランスがとれないという人がいます。これはある部分に集中しすぎて全体が見えてないから起こるんです。

 

なのでまずはバランスをとるために大まかな形(丸とか)でバランスをとっていきます。そうすることでどこに何を配置するかを決めることができます。線をだんだん絞っていく感覚です。ちょっとずつ本来の線に近づけていくんです。

 

細かい部分は一番最後です。細かい部分を先にやってしまうのは精神的にもきついでしょう。せっかくこだわって描いたのにバランスが変になったから消さなきゃいけないとなったらたまったもんじゃないです。ぼくはけっこう簡単に消しちゃうんですけどね。だからまず大まかに描いてだんだん細かい部分を描いていく感じです。

 

最後に

今日紹介したのはぼくが持っているノウハウのほんの一部です。たぶん。描いている内にノウハウは勝手にたまります。なぜこんなことが言えるかというとぼくが独学だからです。20年も絵を描いていればそりゃいやでもうまくなります。

 

絵を描くのは楽しいです。そして創造力がふくらむ。間違いないです。人の絵を見る目も変わってきます。「こんな風に描いているんだ」と言う目になるんです。そしてためしてみたくなる。あなたも描いてみてください。自分を表現してみてください。

 

 

ほな、さいなら